膝の裏のかゆみと湿疹・肌荒れの原因とメカニズム
膝の裏のかゆみの原因
膝裏のかゆみの原因は一体何なのでしょうか。
湿疹や皮膚炎が起こる原因は1つではなく、以下のような要因が考えられます。
もちろん複数のことが原因となっている場合もあり、個人差があります。
外的要因
- 植物
- 動物や虫など
- 金属類(アクセサリー等)
- 化学物質(化粧品等)
内的要因
- 多量の発汗
- 皮脂の異常
- 個々の肌質
- 体内に摂取した食品など
これらの外的・内的原因がからみあい、膝の裏の湿疹や肌荒れ・かゆみといった症状となって現れます。
かゆみのメカニズムとは
かゆくても掻かないことが大事とはよく言われますが、そもそもかゆみというのはどんなメカニズムになっているのでしょうか。
上の図を見てください。
皮膚というのは大きく分けて3層構造になっていて、外側から角質・表皮・真皮(しんぴ)といいます。
外から有害物質(または身体が有害だと判断したもの)が侵入しようとすると、真皮内の知覚神経が信号を出して有害物質を外にだそうとします。
その結果かゆいという感覚を感じ、角質の一部とともに有害物質を外に掻き出す、というわけです。
『かゆい→掻く』という行動自体はもともと身体に備わった防御システムなので、問題はありません。
ですがあまりに掻きむしることで表皮の一部もはぎ取られてしまいます。こうなると、表皮が直に外気に触れることになり、有害物質は体内に侵入しやすくなってしまうのです。
そして、普段は外皮で防げる程度の有害物質に対しても、知覚神経が過敏にかゆみの信号を送ることになり、表皮が薄くなったところをまた掻いてしまうという悪循環になってしまうのです。
皮膚が傷ついたところが湿疹や肌荒れに
強く肌を掻いたり、何度も同じところを掻くということは、その部分が外傷になっているということです。
切り傷ほどではなくとも、傷口からは血液や体液がにじみ出て、有害物質は傷口から直接身体の中に侵入してきます。
傷口であっても知覚神経はあいかわらず“かゆい”という信号を送り続けますので、なかなか治らず、ひどくなると湿疹や皮膚炎を招いてしまいます。
もともとの肌質が乾燥肌や敏感肌だったり、何らかのアレルギーを持っていたりするとこうしたサイクルはより早まります。
美しいヒザ裏を手に入れるには、正しい、早めの対応が大切です。