乾燥肌は要注意!乾癬(かんせん)による肌のトラブル
肌の一部かカサカサになる乾癬(かんせん)も慢性的な肌トラブル
乾癬(かんせん)とは、表皮が異常な早さで生成し、表皮の増殖によって白いかさぶたのようなカサカサ肌が生じる慢性的な皮膚病の1つです。
もともと白色人種に多くみられた症状でしたが、戦後日本でも増加してきています。
License:Marnanel
Date:2005-2-15
遺伝的要素がかかわる皮膚病ですが、食生活や過度のストレスによって発症することもあります。
全身の場所をとわず発症する可能性があり、爪の表面に発症した場合は爪が凸凹に変形することもあります。(とくに爪の場合を爪乾癬と呼びます。)頭皮や肘・膝など、外部からの刺激にさらされやすいところが最も発症しやすいとされています。
乾癬は伝染する心配はありませんが、強いかゆみを伴ったり、その見た目の痛々しさから精神的なダメージも大きい皮膚病です。
乾癬(かんせん)の主な治療方法
乾癬と一言で言っても、症状の強さや発生箇所によって治療方法はさまざまで、個人差もあるため自分に合った治療法を見つけることが大切です。
外用療法
- 副腎皮質ステロイド外用剤
- ビタミンD3誘導体外用剤(オキサロール・ドボネックス軟膏など)
内服療法
- ビタミンA誘導体(レチノイド)
- 免疫抑制剤(シクロスポリン・メトトレキサートなど)
光線療法
ソラレンという薬を内服後に紫外線(UVAやUVB)を直接患部に照射する治療法。
食生活や生活習慣を見直そう
乾癬は遺伝的要素だけでなく、生活習慣によって引き起こされることもあります。
その他の生活習慣病と同じく、過度のストレスをためないことが大切です。十分な睡眠時間をとる、疲労の回復を意識する、規則正しい食事をとる、皮膚を清潔に保つ、といったことを心がけましょう。
もともと白色人種に多くみられた皮膚病なので、食生活の洋風化が原因になることもあります。
油脂・肉類・牛乳や卵などの乳製品は乾癬(かんせん)を誘発しやすい食品だとされています。これらをなるべく避けて野菜などを多めに摂取することが大切です。
また紫外線による肌の免疫機能の正常化があるため、意識的に日光浴をするのも効果的です。
お肌のトラブルは外見にもかかわる大きな問題です。早めに適切な治療をしましょう。